今回は、自費診療業界において医院が見るべきSEOの考え方について考察していきます。
では本日の目次をお示しいたします。
まず、集患の全体像から見ていきましょう。集患においては、媒体・販売ルート・企画という三つの要素があります。
媒体については、チラシやポスティングなどのオフライン媒体、プレスリリースなどのPR、Web広告やSEOを活用したホームページ、さらにはSNS紹介など、さまざまな媒体があります。その中でも、SEOは、ホームページのアクセス数を増やす施策の一つとして位置づけられています。自費診療業界においては、このSEOからのホームページ流入と、そこからの来院が黄金導線です。
SEOとは
では、このホームページのアクセス数を増やすSEOとは一体何なのでしょうか。SEOとは、下の図にあるように、「Search」「Engine」「Optimization」の頭文字をとったものです。検索エンジン上で順位を上げ、アクセスを増加させる施策を指します。
下の図をご覧ください。この図は、検索順位とクリック率を示したものです。
SISTRIX社調べのデータと弊社の参考値を見比べると大差がないことがわかりますが、ここで伝えたいメッセージとしては、検索上位3サイトが全体のアクセスの半分以上を占めるということです。ですから、SEOによって検索順位を上げることは、ホームページのアクセス数を増加させて来院につなげる上で非常に重要なのです。
では、このSEOにはどのような種類があるのでしょうか。下の図をご覧ください。この図は、SEOの種類を示したものです。
左側のものはマップSEO(MEO)と言い、グーグルマップの中に表示される順位を上げる施策を指します。そしてサイトSEOは、右側にあるように、あるキーワードで検索したときに、順位を常時上位へと引き上げる施策を指しています。
今回は、このサイトSEOについて詳しく見ていきます。そもそも、この数字はどのように確認すればいいのかでしょうか。下の図は、グーグルのアナリティクスを表したものです。まずは、どのようなキーワードで検索されると上位に表示されるのかを考えましょう。
多くのユーザーは、エリア・業態・医院名でサイトを検索する傾向にあります。例えば、「さいたま市・インプラント・山田歯科医院」などです。これ以外にも、業態に関しては、審美歯科やレーシック・美容・動物病院などが挙げられますが、特にエリアと業態のキーワードで検索されるケースが多いため、これらを意識して上位表示させることが重要です。
SEO対策
では、これらのキーワードで検索された場合に、上位に表示させるためにはどうしたらよいのでしょうか。SEOの基本の考え方について改めて見ていきます。下の図をご覧ください。この図にある通り、グーグルの収益の約90%は広告収入です。
ですから、グーグルが広告収入を得るためには、広告効果を出しながらも検索キーワードに沿った結果を表示させなければなりません。つまり、「東京 インプラント」で検索した場合には、東京でインプラント治療ができる医院のサイトが表示されないと、ユーザーは検索をしなくなってしまいます。
「東京 インプラント」で検索した際に、関連性がないサイトが表示されたり、信頼性がないサイトが表示されたりすると、ユーザーが離れてしまうことがわかります。ですから、下の図にあるように、表示されたサイトに関して、検索ワードとの関連度が高いかどうか、信頼度が高いかどうかの二つの観点を意識して上位表示につなげることが重要です。エリアや業態のキーワードで上位表示させるには、関連度と信頼度が非常に重要なのです。
なお、この関連度と信頼度については、別の記事で掲載をしてますので併せてご覧ください。
本日のまとめ
改めて、本日のまとめをお示しいたします。
SEOはホームページのアクセスを増やす施策の一つであり、集患に効果的である
自医院ホームページのアクセスを増やすには、SEO対策が重要である
サイトの上位表示の鍵は、検索ワードとエリア・業態の関連性、サイトの信頼性の高さである
以上、今回は、自費診療業界向けに、SEOを活用してホームページから集患を増やすノウハウについて基礎的な内容をお伝えしました。
今後は、このような取り組みを行うことによって集患を増やすことが非常に重要になります。しっかりと対策を行いながら進めていきましょう。