今回は「お金をかけずに集客を倍増させるSEOの外部リンク施策」について触れていきます。
では本日の目次をお示しいたします。
話を進める前に、まずはSEOの位置づけについてお伝えします。下の図は、自費診療業界における集患の構造を示したものです。
媒体・販売ルート・企画と分けられますが、この中で媒体は、患者を医院や施設に呼び込むための飛び道具を指します。図にあるように、オフライン媒体やPR、SNS、契約客からの紹介などさまざまな媒体がありますが、このうちSEOは、WEB広告同様、ホームページに呼び込んで、そこから来院させる入り口になるものです。
このSEOについては、まずは下の記事を読んだ上で、本記事をご覧ください。
サイトの信頼度を上げる取り組み
SEOにおいては、検索ワードとの関連度・信頼度の二つの要素で上位表示されます。そもそもサイトの信頼度を上げるためにはどのようにすればよいのでしょうか。図2は、グーグルの創業者であるラリー・ページ氏のあるエピソードです。
1995年、グーグルの創業者であるラリー・ページ氏は、ミシガン大学で検索エンジンにおける論文を作成していました。彼は図書館であることを発見しました。論文には必ず他の論文の引用が見られますが、当然、引用されている論文は信頼性が高く適切な内容であることが多いです。当時の検索エンジンは信頼性を判断するメカニズムが弱かったため、この考え方を活用すれば、理想的な検索エンジンができあがると気づいたのです。この理論を応用したグーグルは、あまたの検索エンジンのシェアを一気に獲得し、倍の急成長を遂げたのです。
このエピソードからどのようなことがわかるでしょうか。下の図をご覧ください。これは、ある書籍の原注を示したものです。
書籍には一般的に、文献から引用された内容が掲載されています。これを構造的に示すと、下の図のようになります。
文献がA・B・Cとありますが、それぞれが文献Dからデータを引用していれば、引用している文献Dの信頼度が高いと言えます。これをウェブサイトに当てはめるとどうでしょうか。サイトA・B・Cがある中で、それぞれがサイトDのリンクを掲載していれば、このサイトDの信頼度が高いということになります。
あなたのサイトが、ヤフーや内閣府のサイトにリンク掲載されているとすると、信頼性が高いと判断され、上位に表示されやすくなるのです。下の図は、大阪市役所のホームページです。
サイトの下部にはリンクを掲載する枠があります。月間3〜5万円でここにリンクを掲載することで、大阪市という行政機関が運用しているサイトにリンクが掲載されることになり、自分のサイトの評価が上がるといったケースがあるのです。
このようにしてリンクが掲載されることを被リンクと言いますが、この被リンクが、サイトの上位表示に非常に重要になるのです。
正しい被リンク対策をとる
本来、この被リンクは、先述のエピソードにもあるように自然な形で引用されることが理想的です。しかしながら、SEOの業者はリンクをたくさん掲載すれば上位に表示される構造を理解しているため、無作為にリンクを表示させるような活動をしています。次の図は、SEO業者とグーグルの攻防について図にしたものです。
SEO業者は、リンクを貼れば順位が上がる構造を利用し、サイト同士が相互にリンクを貼って順位を上げる取り組みを行いました。ところが、それに対してグーグルはペナルティーを科したのです。そこでSEO業者側は、中身のないサイトを量産し、そのサイトにリンクを多く貼って上位表示させる作戦に出ましたが、それらに対してもグーグルはペナルティーを科しました。最終的には、リンクをしっかりと掲載するだけではなく、サイトから引用されるような魅力的なコンテンツを重視する「Contents is KING」と言われる時代になりました。
つまり、原点に立ち返り、自然に引用されるような魅力的なコンテンツをホームページに載せる流れが主流となったのです。ですから、リンクが掲載されるためには、ホームページのコンテンツを重視し、魅力を上げることが非常に重要になります。
本日のまとめ
改めて、本日のまとめをお示しいたします。
上位表示の条件は、検索ワードとサイトの関連度・信頼度の高さである
サイトの信頼度は、外部サイトからの引用(被リンク)の要素が影響している
無作為なリンク掲載は、Googleガイドラインに違反しペナルティを受ける
正しい被リンク対策は、コンテンツの内容を重視し魅力を高めることである
以上、今回は、お金をかけずに集患を倍増させるSEO外部リンク施策について見てきました。
このような取り組みは、お金をかけずに集患を増やす魅力的な施策の一つです。ぜひ積極的に取り組んでいきましょう。