今回は、SNSを活用して自費診療の集患を3倍にする戦略に焦点を当てたいと思います。
まず、自費診療業界の集患構造を示したいと思います。下の図は自費診療業界の集患における構造を図解したものです。
オフライン媒体やPRなど様々な集患手段がありますが、その中でもSNSが重要な役割を果たします。しかしながらSNSについて馴染みのない理事長も多く、敬遠されているのも事実です。こちらはある理事長のお悩みです。
最近はSNSが大事みたいだ。
SNSにはFacebookやInstagramがあるのは知っている。
最近はTIKTOKとやらも流行っているみたいだ。
しかし、そもそもSNSを全くやってないし、それがどう売上に繋がるかがイメージ出来ない。
いいね!を増やしたらいいのかな?
フォローを増やすべきっていう声も聞くけど・・・。
ああ分からない!
このようなお悩みを抱えている理事長は多いのではないでしょうか。今回はこのような悩みに応えるべくSNSの考え方を示していきます。
では本日の目次をお示しいたします。
各SNSの特徴と有効性
まず、SNSとは何でしょうか。下の図をご覧ください。SNSとはソーシャルネットワークサービスの略であり、繋がりを作り出すためのコミュニケーションツールです。ユーザーが情報を発信・共有する中で、それを拡散されるツール自体をSNSと言うのです。
下の図は、5大SNSについての情報を示しています。X(Twitter)・Facebook・Instagram・YouTube・LINEが挙げられます。
それぞれ異なる特性を持っている各SNSの時価総額やユーザー数、運営母体などを比較すると、大きく違いがあることが分かります。
SNSは広い世代で日常的に使われており、特に10代〜30代では非常に頻繁に利用されています。
さらに、年代別の使用レベルを示した下の図では、Facebookが30代の男性向け、X(Twitter)が10代向け、Instagramが30代の女性や全世代に向いていることがわかります。
各SNSの特性に関しては、X(Twitter)がリアリティ・本音・自由・不安定・感情や社会を反映する鏡となっており、一方でInstagramはリア充や自己表現・感性・趣味が重要な特性です。Facebookはビジネスの建前や大人の社交場、仲間内での安定した事実報告が主体です。そしてYouTubeはエンタメやHowto、YouTuberコンテンツを通じた暇つぶしといった特性があります。
では、自費診療業界において、集患の観点で相性の良いSNSは何でしょうか。下の図をご覧ください。
この図はSNSの影響力を示しており、集患の観点では人脈などではなく、興味関心に基づく関係性が重要です。例えば、リアルの学校の友達よりも「会ったことはないが共通の価値観を持っている人」と繋がるコミュニケーションツールが好ましいということです。また、情報の拡散力が強いか弱いかという観点も見逃せません。
フロー型のX(Twitter)は情報の拡散力が強いものの、1回投稿されれば後日見られることはあまりありません。一方で、ストック型については、情報の拡散力は弱いものの、一回の配信が定期的に見られるといった側面があります。このような二つの軸で考えた際に、自費診療業界の集患において重要なのは、YouTubeとInstagramだと言えます。これらを図でまとめると下のようになります。
X(Twitter)は拡散性が強いものの企画のインパクトが求められ、自費診療の集患とは相性があまり良くありません。Facebookについては、日本においては営業ツールの位置づけであり、新規の集患に向いてないと言えます。LINEについても新規獲得ではなく、獲得後のコミュニケーションになりますので、新規の集患という観点では相性があまり良くありません。一方で、Instagramは新しいコンテンツが主体であり、自費診療との相性が良いと言えます。YouTubeに関しても活用はできますが、良質な情報コンテンツが必要で、相性は良いものの、長続きしないといったデメリットがあります。
さらに、利用者数についても確認しておきましょう。下の図は、各コミュニケーションツールの利用者数の推移をまとめたものです。
InstagramとYouTubeが非常に高い伸びを示していることがわかります。また、集患を増加させる点においてもInstagramとYouTubeの相性が良いということになります。
本日のまとめ
改めて、本日のまとめをお示しいたします。
SNSは、ユーザーが発信した情報を共有して拡散するコミュニケーションツールである。
各SNSは、使用する年齢層や用途、特性の違いを理解して導入するべきである。
自費診療の集患と相性の良い情報媒体はInstagramとYoutubeである。
中でもInstagramが自費診療の集患と相性が良い。
以上、今回は集患を3倍にする自費診療を踏まえたSNS戦略について見てきました。
今後、SNSの有効性はさらに増していくと思いますので、今のうちにしっかりと対策を行いましょう。