前号では、「聴く力の重要性」や、「聴く力の落とし穴」について解説した。本号では、残る「聴く力の落とし穴」と、「聴く力を高める基本スキル」について解説していく。

第一回については、下記の記事に掲載しているので併せてご覧いただきたい。
聴く力の落とし穴~前号の続き~
前号では、「きいているのにきいてくれない」という状況について解説した。これは、リーダーとスタッフの認識にズレが生じているケースであり、最初にスタッフを理解するような姿勢を心掛けることが重要である。
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「同感」と「共感」の違いについても、重要なポイントとなる。スタッフの考えに対する理解の示し方には2通りあり、それが同感と共感である。
「同感」とは、自分もスタッフも同じ意見であることを指す。「共感」とは、自分とスタッフの意見が異なっていても、それをスタッフの意見として受け止めることである。スタッフはそれぞれ異なる価値観を持っており、意見が異なる場合が多い。そのような時こそ必要となるのが共感である。価値観の違いを認めつつ、理解しようとする姿勢が重要である。

また、スタッフに関心を持つようにしよう。リーダーは、スタッフの過去や現在の状況に関心を持つことが必要である。
スタッフは、リーダーが思っている以上に自分の話をすることに遠慮している場合が多い。そのため、リーダーから積極的にスタッフに働きかけよう。スタッフについて、例えば次のような情報を知っているだろうか。知っているものにはマル、知らないものにはバツをつけてみよう。

聴く力を高める基本スキル
次に、聴くスキルについて説明しよう。一つ目は、「体で聴く」ことである。
真剣にスタッフの話を聞いていることを示すためには、まず体で表現することが必要である。たとえ一生懸命聞いているつもりでも、全く別の方向を向いていたり、ふんぞり返っていたりすれば、相手は自分の話が軽視されていると感じ、心を閉ざしてしまうだろう。位置関係や姿勢によって相手に与える印象は異なるため、状況に応じて使い分ける必要がある。例えば、位置関係については下の図を参考にし、しっかりと学び、意識していこう。また、姿勢についても良い事例を踏まえて改善していこう。

二つ目に、「表情で聴く」という点である。人は話すとき、相手のどこを見ているのだろうか。それは相手の表情である。
相手の表情をもとに、自分の話を真剣に聞いているかどうか、どのように受け止めているかを判断しながら話を進めている。したがって、スタッフの話をしっかりと聞いていることを伝えるためには、スタッフの話を促すような表情づくりが重要となる。表情を使ってスタッフの話に興味を持っていることを表現するためには、下の図のような方法がある。

次回は、「聴く力を高める基本スキル」の続きから解説していく。
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